Coinstarのキオスクで現金と引き換えにビットコインを買う
アメリカで、スーパーの小銭カウンテイング・キオスクを全国Coinstarが今年Coinmeという暗号通貨ベンチャーと提携、Coinstarでビットコインが買えるようになった。1月から試用が始まり、 5月には21州2200箇所でビットコインが購入できるようになった [https://cointelegraph.com/news/bitcoin-purchases-roll-out-to-2-200-us-coinstar-kiosks-as-partnership-expands] とのこと。 なので、試しに100ドル分買ってみた。 しかしキャッシュでしか買えないので、まず銀行に行って100ドルおろす。(普段はキャッシュレスな生活をしている)。 (余談ながら、なぜ「小銭カウンテイング機」などというものがあるかというと、アメリカの銀行は小銭を数えてくれないのである。ATMに小銭を入金できないのは無論のこと、袋いっぱいの小銭をカウンターに持っていくと「自分で数えてから出直してこい」と言われる。自己申告の数字に間違いがあれば、勝手にあとで入金額が訂正される。) 画面でまず「Buy Bi
MakerDAO創業CEOルーン・クリステンセンのインタビューまとめ
ステーブルコインのDAIはその仕組みが複雑なことで知られるが、DAIプラットフォームを運営するMakerDAOの創業CEO、ルーン・クリステンセンのインタビューがUnChainedポッドキャストでリリースされた。 1月29日のパート1 [https://unchainedpodcast.com/rune-christensen-of-makerdao-part-1-how-to-keep-a-crypto-collateralized-stablecoin-afloat/] 、2月5日のパート2 [https://unchainedpodcast.com/rune-christensen-of-makerdao-part-2-how-dai-stayed-at-1-while-eth-crashed-from-1400-to-85/] の2回に分かれたインタビューの要点を以下にまとめた。(DAIについては、以前のブログ [https://www.gu.net/ja/maker/] を参照。またオリジナルのポッドキャストはリンク先に書き起こしもある。) > [復習] MakerDAOは
創業CEO死亡でウォレット凍結は本当か?
Unchained、Unconfirmedは、Laura Shinというジャーナリストが作っているポッドキャストで、暗号通貨界の著名人を招いてのインタビュー形式で、Unchained [https://unchainedpodcast.com/]は2016年の6月にフォーブスのサイト上で始まった。2018年にLaura Shinが独立、独自運営になったが、まだForbesでも配信されている。Unconfirmedは新しく始まった短めのポッドキャストで、それぞれ毎週配信。Unchainedは約1時間、Unconfirmedは約30分前後。 さて、そのUncofirmedの2月8日の回はMyCryptoWalletのTaylor Monahanのインタビュー [https://unconfirmed.libsyn.com/the-quadrigacx-case-taylor-monahan-on-what-we-know-from-the-blockchain-ep059] 。最近「カナダの暗号通貨取引所、QuadrigaCXで、唯一のパスワード所有者の創設者が死亡、200億円相当の資産
Facebookもステーブルコイン開発中
Facebookがブロックチェーン関連のチームを作っているのは以前から時々話題になっていたが、現在開発チームは40人、そして2014年に190億ドル(2兆円!)で買収したメッセージングアプリ、WhatsAppのインドユーザが送金し合えるように ステーブルコインを開発中 [https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-12-21/facebook-is-said-to-develop-stablecoin-for-whatsapp-transfers] のようだ。 WhatsAppはインドだけで2億人(!)のユーザがいる。そして国外からインドへの送金の市場規模は690億ドル、7兆円。ということで、まずはこの美味しい市場を狙おうとしているようだ。 インドは2018年の6月には暗号通貨取引を禁止 [https://cointelegraph.com/news/deadline-for-implementing-indian-central-bank-s-ban-on-crypto-dealings-ends] する一方で、政府自身が暗号通貨を発
その他諸々ステーブルコイン
これまで2週間にわたって書いた通りステーブルコインは現状アメリカドルに連動しているのが普通なのだが、そうでないものもある。 たとえばDigixGoldは「金連動型」。DigixGoldの発行量に相当する「金の延べ棒」が金庫に積んであり、誰かが「金を買い戻したい」と言ってきたらその金庫から金を出して渡せる。DigixGoldの金庫は、これまでシンガポールに二箇所あったが、さらに2月1日にカナダの貴金属商、 SilverGoldBullとのパートナーシップ [https://medium.com/@Digix/announcement-digix-expands-its-vaulting-locations-into-canada-138d8a095267] の元カナダにも加わった。 ちなみに、金の価値に連動するETF(上場投資信託)も世の中にはあるのだが、意外に歴史が浅くて2003年にはじめてオーストラリアで取引が開始 [https://en.wikipedia.org/wiki/Gold_exchange-traded_product] された。歴史的金相場は結構上下動が激しいので
法定通貨担保型ステーブルコインTether
ステーブルコインシリーズ、とりあえずの最終回は真打ちTether。流通量で見ると、他のステーブルコインが100-300億円程度なのに対し、Tetherは2000億円以上ある。 Tetherはもともと、Realcoinという名前で2014年に発表された。そして2015年に香港の取引所Bitfinexで取引が開始されたが、Tetherの発行会社のTether Holdings LimitedとBitfinexのCEOは同じ人 [https://www.ethnews.com/finding-van-der-velde-a-mission-to-unmask-the-ceo-of-the-worlds-largest-bitcoin-exchange] だったりする。そして、BitfinexはTetherを使ってBitcoinの相場操作をしていたのではないかとするテキサス大学の調査レポート [https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=3195066] も出た。いわく、Tetherの発行分はほぼ全てBitfinexに流れており、B